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エアコン洗浄スプレーを使ってはいけないって本当?そのリスクと正しいエアコン洗浄のしかた

エアコン洗浄スプレーを使ってはいけないって本当?そのリスクと正しい洗浄のしかた

エアコンを清潔に保つことは快適な生活空間を維持する上で非常に重要ですが、市販のエアコン洗浄スプレーを使っても本当に安全で効果的なのでしょうか?この記事では、エアコン洗浄スプレーのリスクと正しい使用方法、さらにはプロによるクリーニングのメリットまで、詳しく解説していきます。安全で効果的なエアコンのメンテナンス方法を知りたい方はぜひご覧ください。

目次

エアコン洗浄スプレーを使ってはいけない理由

エアコンの洗浄には専用のスプレーが市販されていますが、これを使用する際にはいくつかのリスクが伴います。エアコン洗浄スプレーの使用がなぜ推奨されないのか、その理由について解説します。適切でない使用が引き起こす様々な問題点について、具体的に見ていきましょう。

事故や故障のリスク

エアコン洗浄スプレーを不適切に使用することで生じる事故や故障は、修理費用の増加だけでなく、安全上の大きな問題をも引き起こす可能性があります。エアコンの内部には電気部品が密集しているため、水分や化学薬品が侵入するとショートや故障の原因になります。特に洗浄スプレーの液体が基板やモーターに直接触れた場合、電気部品が損傷しやすく、最悪の場合はエアコンが完全に機能しなくなることもあります。

さらにスプレーの誤使用は火災のリスクも伴います。電子部品に化学薬品が残留するとそれが発熱源となり、発火する恐れがあるのです。また内部の配線が損傷を受けると隠れた火災リスクとなり得るため、使用後の適切な点検とメンテナンスが非常に重要です。

洗浄不足やすすぎ残しのリスク

市販のエアコン洗浄スプレーではエアコンの内部の隅々まで届かず、見えない部分の汚れが残ることがあります。この不完全な洗浄が原因でエアコンの冷却効率が低下し、電力消費が増加することも。また、スプレーの化学薬品が完全に取り除かれずに内部に残ると、それが原因でアレルギー反応を引き起こしたり、不快な臭いの原因になることもあります。

不完全な洗浄で冷却効率が低下し、電力消費が増加することもある

エアコンの詰まりや水漏れのリスク

洗浄スプレーを使うとドレンパイプや水受けが詰まることがあります。これはスプレーの泡や汚れが配管内部で固まってしまうためです。配管が詰まると正常に水が流れなくなってエアコン本体から水漏れが発生する可能性もあります。

カビが繁殖してしまうリスク

エアコン内部は、湿度が高く暗い環境であるため、カビが発生しやすい場所です。エアコン洗浄スプレーを使用すると一時的には汚れや臭いが除去されるかもしれませんが、不完全な乾燥がカビの繁殖を助けることになります。特に、スプレーの液体がエアコン内部の隅々に残り、完全に乾かない場合、その湿った環境はカビが増殖する理想的な場所となります。カビはエアコンから排出される空気に混じり、アレルギーや呼吸器関連の健康被害を引き起こす原因ともなるため、洗浄後はエアコン内部を完全に乾燥させることが重要です。

完全にキレイにはならないから

エアコン洗浄スプレーは表面的な汚れを取り除くのには役立つものの、エアコンの奥深くに蓄積された汚れやバクテリア、カビの胞子を完全に除去できないことが多いです。これらの微生物はエアコンの効率を低下させるだけでなく、室内の空気を悪化させる原因にもなります。

メーカーがエアコン洗浄スプレーの使用を推奨していないから

多くのエアコンメーカーは、自社の製品に合わせた特定のメンテナンス手順を推奨しており、エアコン洗浄スプレーの使用を公式には勧めていません。これは、推奨しない洗浄方法がエアコンの故障や性能低下を招くリスクがあるためです。メーカーの推奨に従わない場合、保証が無効になり、万が一の故障時に修理費用が自己負担となることが多いです。

エアコン洗浄スプレーを使ってしまった場合の対処法

万が一エアコン洗浄スプレーを使用してしまった場合、まずはエアコンを完全にオフにし、プラグを抜いて電源を切断します。次に、内部が乾くまで十分な時間をかけて待機させることが重要です。この時、エアコンのフィルターや外部カバーを取り外し、自然乾燥させることが効果的です。もし可能であれば、専門のサービス技術者に点検を依頼し、内部のチェックと必要に応じたクリーニングを行うことをおすすめします。

エアコン洗浄スプレーを使う場合の正しい選び方

エアコン洗浄スプレーを使用することのリスクについて解説しましたが、それでもエアコン洗浄スプレーを使って掃除をしたい場合、どんな製品を選んだら良いのでしょうか。市場にはさまざまなタイプのエアコンクリーナーが存在しますが、エアコンの各部品に合わせて最適なものを選ぶことで、効果的に、かつ安全に清掃作業を行うことができます。ここでは、エアコン洗浄スプレーを選ぶ際のポイントをいくつか紹介します。

洗浄するパーツごとに専用クリーナーを選ぶ

スプレーの洗浄成分を確認する

エアコンの洗浄に使用する製品を選ぶ際には、その成分がエアコン内部の材質に悪影響を与えないかどうかを検討する必要があります。たとえば、アルミニウム製の部品には腐食を引き起こす可能性のある成分が含まれていないか、プラスチック部品には材質を傷める化学物質が使用されていないかなど、注意深くチェックしましょう。また、人体に無害で環境に優しい成分でできた製品を選ぶことをおすすめします。家族やペットが過ごす室内にも安心して使用できる成分であることはとても重要です。

シーズン中に使用する場合は乾燥時間を確認する

エアコンを頻繁に使用する季節に洗浄スプレーを使う場合は、生活に支障を来さないようにするため、乾燥時間を確認しましょう。特に高温多湿の日にはエアコンの使用頻度が高くなるため、洗浄後にエアコンがすぐに使用可能であることは非常に重要です。乾燥時間が短い製品を選んだ場合、洗浄作業後短時間でエアコンを再稼働させることができます。製品のラベルや説明書をよく読んで乾燥時間を確認し、エアコンが使用できなくなる時間についても考慮した上で製品を選ぶようにしましょう。

香りの有無を確認する

香り付きの洗浄スプレーは使用後の空間を快適にする効果がありますが、香りに敏感な人やアレルギー体質の人にとっては刺激となる場合があります。無香料のものを選べば、そういった心配がなく安心して使用することができます。

エアコン洗浄スプレーを使ったエアコン掃除の手順

エアコン洗浄スプレーを使ってエアコンを掃除する場合の手順は次のとおりです。

フィルターの掃除

まずエアコンの電源を切り、前面パネルを開けてフィルターを取り出します。フィルターから大きなホコリやゴミを手で取り除くか、掃除機で吸い取ります。次に、エアコン専用の洗浄スプレーをフィルター全体に均一にスプレーし、製品の指示に従って適切な浸透時間を待ちます。浸透後、フィルターを水でしっかりと洗い流し、乾かします。フィルターが完全に乾いていることを確認してから元に戻し、パネルを閉じます。

冷却フィンの掃除

エアコンの電源を切り、前面パネルを開けて内部へアクセスします。冷却フィンが露出したら、洗浄スプレーを均等にスプレーし、特に汚れが目立つ部分には少し多めに適用します。スプレーの成分がフィンに付着した汚れやホコリを浮かせるのを助けるため、製品の指示に従って数分間放置します。その後、柔らかいブラシや布を使用して優しく汚れを拭き取ります。洗浄が完了したら、フィンを自然乾燥させるかまたは注意深く乾いた布で軽く拭き、エアコンのパネルを閉じて電源を入れます。

送風ファンの掃除

まずエアコンの電源を切り、前面パネルを開けてファンへのアクセスを確保します。洗浄スプレーを均等にファンの羽根全体に噴霧し、汚れが浮くのを待ちます。スプレーの指示に従って適切な時間汚れを浸透させた後、柔らかい布かスポンジを使って優しく汚れを拭き取ります。汚れがひどい場合は、このプロセスを繰り返すと効果的です。最後に清潔な布で水分を拭き取り、完全に乾燥させてからエアコンのパネルを閉じて電源を再度入れます。

エアコンクリーニングはプロに依頼するのがおすすめな理由

専門業者によるエアコンクリーニングを利用する最大のメリットは、専門的な知識と技術を持つプロが、エアコンの各部品を正確かつ安全に洗浄することです。プロによるクリーニングでは素人の清掃では見逃されがちな部分の汚れも徹底的に除去され、エアコンの性能を最大限に回復させることができます。また、定期的な専門業者によるメンテナンスはエアコンの寿命を延ばし、長期的には修理費用の節約にもつながります。さらにプロのサービスを利用することで、室内の空気を清潔に保ち、カビやホコリによるアレルギーなどの健康被害を未然に防ぐことにもなります。

エアコンクリーニングはプロに依頼するのがおすすめ

まとめ

エアコン洗浄スプレーを使用することは、その手軽さや便利さに魅力を感じるかもしれませんが、多くのリスクを伴います。適切な製品を慎重に選び、正しい方法で使用することが重要です。また、メーカーの推奨するメンテナンス方法を守ることで、エアコンの保証を失うリスクを避け、エアコンを長持ちさせることができます。プロのクリーニングサービスを利用することも、安全で効果的なエアコンメンテナンスの一つの選択肢です。エアコンを適切にクリーニングすることで、健康的で快適な室内環境を維持することができます。

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